2010-12-26

りんご風呂

冬の温泉というのは格別で、湯に浸かる僅か数十分の間にも様々なインスピレーションが降りてくるものである。なかでも、長野県小諸市に宿を構える明治31年創業の中棚荘の湯は群を抜いている。かの島崎藤村が愛した宿としても著名な中棚荘の温泉は、「初恋りんご風呂」。無論、島崎藤村の作品『初恋』にちなんだ命名だが、文字通り、りんごが浴槽に浮かんでいるのである。湯枕に頭をかけて湯に浸かっていると、ほのかに漂うりんごの香りが僕の五感を刺激する。湧き上がる“りんご的インスピレーション”。GO TO 2011!

2010-12-21

JFN: 沈才彬さんとの対談


USTREAMおよび全国30のFM局で放送するJFN『ON THE WAY ジャーナル』のパーソナリティを務めさせて頂いた。今回のゲストは、多摩大学経営情報学部教授の沈才彬(しん・さいひん)先生。現代中国を鋭く切り取る屈指の論客として定評をもつ中国経済のエキスパートである。日本でも様々な中国関連ニュースが話題となった2010年だが、今回の対談では“中国の今とこれから”をテーマに、「中国の政治・経済についてのレビュー」「2011年の見込み」「近未来の展望」についてお話を伺わせて頂いた。

2010-12-18

NPO Management


今日、NPO法人キーパーソン21では年内最後の理事会が開催された。現在、僕は経営戦略担当理事という立場でFY2011-2013の中期事業計画の最終化を進めさせて頂いている。まだまだラスト1マイルの詰めが求められるところではあるが、各担当理事のみなさんのアイデアを集約しつつ、中期の方向性を決める上で非常にいい議論になってきていると思う。何より各部門の責任者である理事が全員で事業の方向性や具体的な数値目標を共有する場が生まれてきていることが、今年全員で達成した小さいながらも大きな前進である。

2010-12-04

Dwight Family Gathering 2010


今日はNGOのスタディープログラム歴代参加者のアルムナイ会で企画する年1回のギャザリング・ランチパーティーを開催した。春に立ち上げたこのアルムナイ会は、プログラムを企画・運営するドワイト・クラーク(Dwight Clark)さんの名前にちなんで、Dwight Familyという愛称で呼ばれている。このファミリーを繋いでいるプログラムが、東南アジアをフィールドとするSoutheast Asia Program (SEA) と Burma Program (Burma) で、ドワイトさんが創設したスタンフォード大学内非営利教育機関Volunteer in Asia (VIA) にて1991年にスタートした。彼がVIAを引退した後もこれらのプログラムだけはスピンアウトして、2004年からはドワイトさんが新設した非営利教育機関Learning Across Borders (LAB) で運営されている。僕も2001年に初めてプログラムに参加して以来、運営サイドに参画させて頂いていて、現在もLABのアソシエイト・ディレクターとしてプログラム・マネジメントの支援に携わっているという経緯となる。

2010-11-28

Android au with Google #2

遂にAndroid auが解禁!都内を歩いていると、ものすごい確率で広告を目にする。この解禁に伴って、C.I.ナレーションを務めさせて頂いたCMの新バージョンもリリース。レディー・ガガの曲とともに映像の最後で『Android au with Google』とVoiceを吹き込ませて頂いた旬なCMをどうぞご覧ください!


2010-11-21

TEDxYouth


TEDxYouthDayの11月20日、TEDxYouth@Seedsのキュレーター(カンファレンス進行役)を務めさせて頂いた。このTEDxYouth@Seeds(テド・エックス・ユース・アット・シーズ)は日本の20代にフォーカスしたカンファレンスで、アイデアのプレゼンテーションを通じてお互いをインスパイアする場を創出する試みである。7名の登壇者、120名超の参加者、TEDxYouthスタッフが一緒に創り上げる、実にエキサイティングな場となった。

2010-11-12

異端の系譜

母校の慶應SFCも20周年となり、先日、SFCの過去20年をレビューした書籍『異端の系譜』が出版された。初夏にご縁あって著者の中西さんに取材を頂き、本文中の「第四章 卒業生たち」の章でSFC卒業生の一人として紹介頂いた。

見出しは、「マルチな活躍のアーティスト」。取材の際、「敢えて肩書を付けるとしたら何ですか?」と質問を頂き、「一番近いのはアーティストかもしれません」と僕が答えたことによる。普段、畏れ多くも自分がアーティストなどとは名乗らないが、“何かを表現する”という意味においては、自分のやっていることを端的に表すのに近いのかもしれないと思ったのである。

一般的に、アーティストというと、美術や音楽など芸術活動を通じた表現を行う者を意味することが多い。しかしながら、自分の場合、この表現手段を拡張し、事業創出活動なども含めて考えている。つまり、何か新しいビジネスやプロジェクトを立ち上げるという活動そのものも、僕にとっては非常にエキサイティングな表現手段だと思っているのである。

では、多様な表現手段を活用して、何を表現しようとしているのか?それこそ、僕が思い描いている構想である。そして、その具体的な姿については、多様な表現活動を通じて少しずつ浮き彫りにしていくことを自分の楽しみとしている。プレゼントというものは、箱の中身が何なのか、すぐに分からないところがいいのである。リボンを解いて箱を開けると、中身は一体何だろう?僕の表現活動は続く。

2010-11-10

Do it!! シリーズ第一弾プロジェクト確定


先月のイタリアでのブレストMTGを経て、ドラフトに纏め上げたプロジェクト案はフィージビリティの観点からも筋は良さそうだとの判断に至り、構想を具現化するDo it!! シリーズ第一弾となるプロジェクトを確定した。事業計画書の作成も完了して、ここからは資金調達フェーズへ。全貌は年明けにオープンか?(希望的観測)

2010-11-03

Android au with Google

先月からヘビーローテーションで目にする『Android au with Google』。実は、ご縁あって、CMナレーションを担当させて頂いた。いわゆる、C.I.ナレーション。C.I.というのはCorporate Identity(コーポレート・アイデンティティ)の略で、会社の特性を圧縮して内包させたシンボルのようなものである。よくTV-CMの最後に社名やブランド名が流れる1シーンがあるが、そのときの声がC.I.ナレーション。今回のナレーションは、ヨーロッパに出国する直前に収録した。海外にいるときにサイトにアクセスして仕上がりを見たのだが、とにかくcool。ウサイン・ボルトのバージョンもレディー・ガガのバージョンも、僅か15秒・30秒のCMながら一気にテンションがあがる↑ 今日も気合は100万ボルトでガガっと突撃 Go! Go! Go!



2010-10-25

Assisi Summit in Italy


ミラノからユーロスター・イタリアで2時間ほど車窓からの景色を眺めている間に次の停車駅はフィレンツェ、そこからローカル線に乗り換えて更に2時間ほど南東に向かうと歴史の香りが漂う街アッシジに到着する。この街の出身である聖フランチェスコと彼の名を冠したサン・フランチェスコ聖堂で広く知られるアッシジは市街全体が丘陵地帯で、城壁に囲まれた情緒溢れる佇まいが実に印象的である。そんなアッシジ近郊でサステイナブル・コミュニティづくりを目指してスタートアップしたプロジェクトがあり、僕が立ち上げ準備を進めている構想とシンクロする部分が大きいと聞いて訪ねることになった。

2010-10-21

サントリーニ島上陸


日曜に一仕事を終えて翌日の月曜にはパリ。今回のヨーロッパ出張は、フランス⇒ギリシャ⇒イタリア⇒ドイツの4ヶ国の遍歴である。ハイライトはイタリアでのプロジェクト視察&ディスカッションだが、その前にどうしても行きたいところがあった…。ギリシャのサントリーニ島。初夏の頃から何の前触れもなく突然ギリシャに行きたいという想念が生まれ、それを境に、テレビをつけたらギリシャ特番、たまたま入った店がギリシャ料理屋、購読雑誌の特集がギリシャ…こういう連続があるときは、決まってGo!というのが僕のならわしである。それだけの理由でヨーロッパ出張の行程にギリシャを組み込んだ。そして、事前に少しだけギリシャについて調べていたときに鮮烈に目に入ってきたのがサントリーニ島。なぜか不思議と懐かしい感覚にとらわれて、気がつくと僕はサントリーニの地に立っていた。

パリからeasy jetでアテネに入って雄大なアクロポリスと対面を果たした後、ピレウス港から船でエーゲ海へ。キクラデス諸島の島々を巡りながら半日ほど船のデッキで変わりゆく景色を眺めていると、崖の上に立ち並ぶ白色の建物が一際美しい島が見えてくる。踊る心で僕が見つめていたこの島こそ、サントリーニ島であった。かつてプラトンが著書『ティマイオス』で言及したアトランティス大陸はエーゲ海に浮かぶサントリーニ島であったとする説が現在最有力になっているとの話を聞くと、ますます高揚してくる。港に着いてフィラという中心部の街に入ると、僕が真っ先に目指したのは島の最北端のイア。これも全くもって僕の直感で、地図を見るとここだという感覚が確かにあるのが不思議なものである。そして、イアに着いてみてすぐに分かった。 僕がずっと呼ばれていたのはここだったのだと。


何か特別なことが起こるといったわけではないのだが、とにかく気もちのいいこの感覚…。懐かしさ、嬉しさ、ワクワク感。イアの地でエーゲ海を見ながらカフェをしていると、自然とアイデアがどんどん浮かんでくる。心身ともに喜んでいる状態が自分でも良く分かる。勿論、人によって、自分に合う場所というのは違うのだろう。しかしながら、皆それぞれ、ここにいると何だかとてもエネルギーが沸き起こってくるといった場所をもっておくのは、人生を豊かにする上で素晴らしいことだと思う。世界中を旅して様々な魅力的な街にたくさん出会ってきたが、突き抜けた特別感を抱く場所となると、そう多くはない。そんな中でもサントリーニ島は僕にとってのone of the best places in the worldになりそうである。早くも構想に新たなインスピレーションが!サントリーニ島の夜は眠れそうにない。


2010-10-17

SFC Radio Navigator Contest 2010


慶應SFCの学園祭「秋祭」最終日の11月17日、キャンパス内の特設ステージにて、この半年、みんなでずっと準備してきた「SFC Radio Navigator Contest 2010」本選を開催した。その名の通り、ラジオ・ナビゲーター(DJ、MC、ナレーターなど)を目指す人々のためのコンテストである。全国の大学生を対象として夏に公募を行い、デモテープによる一次審査と番組実演による二次審査という難関を通過したファイナリスト8人がステージでライブ番組を披露した。審査員には、DJ事務所FM BIRD社長の長倉シュタッフ牧子さん、ラジオDJ/ナレーターの秀島史香さん、FMヨコハマ編成制作部長の加藤直裕さんの3人を迎えるというプロ・オーディションさながらの環境を整えた。僕は、ステージのメインMCを担当。それぞれの個性の際立ったファイナリスト8人によるパフォーマンスの連続にワクワクし続けた2時間となった。

2010-10-15

Tokyo Band Summit 2010


SHIBUYA-AXにて、YAMAHA presents Tokyo Band Summit 2010 ファイナルライブのMCを担当させて頂いた。菊地浬さんとのツインMC。このライブは、セミファイナルを通過した10組のバンドによるパフォーマンスで、審査員はギタリストの西川進さん、ロックアーティストのROLLYさん、ドラマーのSATOKOさん、ベーシストの安井英人さん。ゲストバンドにはメジャーデビューを果たしたソノダバンド。そして、会場を埋め尽くした1000人超の観客のみなさん。AXが凄まじい熱気に包まれた!

2010-09-30

プロジェクト案ドラフト完成


構想を具現化するプロジェクトとなる「Do it!! シリーズ第一弾」のドラフトが完成した。実は、地域コミュニティにおいて活動を起こしていこうとするとき“何をどの順番で進めていったらよいか”については、過去の試行を通じて僕なりの仮説がある。ものすごくざっくりまとめると、【1】みんなで楽しく何かを達成したという成功体験機会を創出する⇒【2】恒常的に人が気軽に集まれる場を創出する⇒【3】骨太に設計されたプロジェクトに適材適所で人を配置して活動を走らせる」というフローである。最初をすっ飛ばしていきなりガチンコプロジェクトに入ろうとすると、たいてい空中分解する。その経験則に従いつつ、Do it!! シリーズでも僕は1stフェーズを大切にしたいと思っている。

ここで面白いのは、「みんなで楽しく何かを達成したという成功体験の機会を創る」という場合、その“何か”は文字通り何でもよい。ウォーミングアップと捉えてもいい。その意味では、できるだけシンプルで、ハードルが低く、期間的な区切りがある取組が望ましいというのが僕の見解である。その観点から、Do it!! シリーズ第一弾に何をもってくるかについて複数案を検討した上で絞り込んでドラフトにまとめた。実は、今回、第一弾として想定するプロジェクトは、7月にイギリスに出張して得たインスピレーションが大きく影響している。今はまだオープンにできないのだが、来月、このフィージビリティを検証するためにヨーロッパに出張予定!

2010-09-27

JFN: 佐々木常夫さんとの対談

USTREAMおよび全国30のFM局で放送するJFN『ON THE WAY ジャーナル』のパーソナリティを務めさせて頂いた。今回のゲストは、東レ経営研究所・特別顧問の佐々木常夫さん。40年前に東レに入社されて、課長時代に病に倒れた奥様と自閉症のご子息を守りながら数々の事業を成功させ、東レ経営研究所の社長まで勤め上げられた。そんな佐々木さんに、現在の経済環境における管理職のあり方、新社会人の心得、家族のあり方などについてお話を伺わせて頂いたのが今回の対談である。


とても印象的だったのは、物事に対するポジティブな姿勢であった。佐々木さん自身は『運命を引き受ける』という言葉を使っていらっしゃったが、僕なりに佐々木さんのメッセージを解釈すると、まずは現状をあるがままに受け入れ、そこからどうするかという前向きな姿勢を大切にされていると強く感じた次第である。だからこそ、傍から見れば激動のように捉えられがちな環境に対してもきちんと向き合って前進してこられたのだろうと感じさせられた。要は、物事をどう捉えるかということなのである。

よく“あらゆる出来事には意味がある”という考え方を耳にすると、確かに自分に起こる出来事から意味を見出していくことは非常に示唆深いと思うのだが、一方、僕は自身の具体的な体験を通じて“あらゆる出来事そのものは中立である”と思うようになっている。出来事にどんな意味づけを与えるかは自分次第。実際、物事をどの角度から見るかによって得られるものも変わるのであって、常にポジティブな見方をすればポジティブな結果しか受け取らない。その意味において、“あるがままに認める”ことはとても楽しい行為になると言えるのかもしれない。

参考: [10/16 放送分] [10/23 放送分] [10/30 放送分]

2010-09-23

かっぱ天国


アイデアが浮かぶ場所と言えば温泉。温泉と言えば箱根。箱根と言えば「かっぱ天国」。ということで、またもや箱根のかっぱ天国に足を運んでしまった。箱根湯本駅から裏の崖を見上げると、ザ・昭和的なテイストを醸し出しまくっている看板が強烈に目に飛び込んでくる。この何とも言えない怪しさにためらう人が多いからなのか、いつも丁度良い空き具合で温泉を堪能できるのがかっぱ天国である。5年前に初めて足を踏み入れて随分と気に入ってしまい、以来、僕の中では箱根と言えばかっぱ天国という位置づけになっている。何ともレトロ感漂う素朴な感じが妙にハマるのである。またもやかっぱ的インスピレーション!

2010-08-30

Do it!! LLC 誕生


本日2010年8月30日付で、遂に構想実現のプラットフォームとなるLLCを設立した。Do it!! LLC(ドゥーイット社)の誕生である。端的には、「ビジネス・プロデュース/インキュベーションを通じて地域にエキサイトメントを創出するエキサイトメント・プロダクション」となる。僕自身が目指している「人と自然の潜在性を引き出す社会モデルの創造」を具現化していく母体で、主体的にプロジェクトをスタートアップするビジネス・プロデュースと客体的にプロジェクトの成長を支援するインキュベーションという両輪を回していく。

その動き方は、原則、OCEAN'S 11方式。各分野でピンで活躍しているプロフェッショナルたちを結集して案件別にプロジェクトチームを組成し、ミッション・コンプリートとももにチームをリリースしていくスタイルである。過去12年で色々試行してきた結果、僕には一番これが合っているとの経験から選択した。勿論、これまでに学んだ「思考力×実行力」を最大限に発動して取り組んでいくわけだが、大切にしたい行動指針は「何事もやってみなければ分からない!」。だから、とにかくドゥーイット。LLCのネーミングはその精神にちなんでいる。

今後は、今年度に入ってから第一四半期(1st-Q)でまとめた構想シナリオのスケルトンに基づいて、Do it!! LLCをプラットフォームにプロジェクトを展開していく。次々と展開予定の具体的プロジェクトは、言うなれば、Do it!! シリーズ。そのシリーズ第一弾の詳細化にいよいよ突入することになる。Let's do it!! お楽しみに。

2010-08-25

Microsoft Tech Ed Japan 2010

パシフィコ横浜で開催されたMicrosoft Tech Ed Japan(マイクロソフト・テック・エド・ジャパン)で基調講演MCとアテンディー・パーティーMCを務めさせて頂いた。このテック・エドは、マイクロソフトがワールドワイドで展開している最大級のテクニカル・カンファレンスで、今回のテーマは「次世代クラウドの真髄がここに」。基調講演の会場は1,200名超の出席者で埋め尽くされて、執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘さんから最新技術についての共有が行われた。


自分も日頃何気なくITの恩恵を受けてしまっているわけだが、こうしてテクニカル・カンファレンスに参加させて頂くと、日進月歩の技術開発を進めて下さるエンジニアの皆さんがいるからこそ我々の現代生活が成り立っているということを改めて感じる。テック・エドは、そんな思いを馳せさせるような粋なセレモニー的演出も多々あって、会場も独特な雰囲気で包み込まれていた。カンファレンスづくりの視点からも非常に示唆深いものがある。当日の基調講演はオンデマンド配信で視聴可能(最初と最後に僕のナレーション同録あり)。

2010-08-08

黒島フォールドアウト

毎年8月になると必ず行きたくなる沖縄の八重山諸島。これまでに、石垣島・竹富島・西表島・与那国島・波照間島と5つの離島滞在経験はあったが、まだ足を踏み入れたことがなかったのが黒島である。とにかくのどかな島だと聞いていて、何かじっくり思考を整理したいときに最適の地だと思っていた。ちょうど僕が年間で最も元気になる夏に構想実現の母体となる新組織を立ち上げたいと思っていたので、夏の青空が広がる中で海と牛を見ながらその最終準備をするというアイデアを思いつき、黒島にフォールドアウトすることにした。


午前は渋谷のど真ん中にいたのに午後には何もない黒島に。このワープ感が最高。船で黒島に上陸すると、確かに“のどか”。早速、民宿の自転車を借りて島をぐるっと一周した後は仲本海岸でスノーケリングに突入。実は、ここ数年で発見したのだが、泳ぎながら頭の中にパワーポイントのウィンドウを立ち上げて事業計画資料を作成すると何故かいいスライドができる。したがって、僕がスノーケリングをしているとき、色鮮やかな魚たちは動くデスクトップの背景画像。むしろスクリーンセーバーか(魚よ御免)。

ともかくも、360度パノラマ・デスクトップのお蔭で次々とアイデアが出現、宿に帰ってPCに高速タイピングをしていると、「作家さんですか?」と宿の方。「いや、ただの旅人です」と僕の回答。黒島滞在初日から好調な滑り出しを実現した。ずっと日焼け止め無しで自転車に乗っていたため皮膚も黒島になっていたことに気づいた夜だったが、離島的テンションでアイデアの溶鉱炉は燃え続け、これまでパーツで存在していた考えの組み立てが進んだ。このペースでいけば、何とか予定通り、新組織の立ち上げができそうだ!

2010-07-25

スペイン無敵艦隊

ロンドン・スタンステッド空港でRyan Airに乗り込んで、目指すはマドリッド・バラハス空港。実家でお隣さんだった旧友のKengoが今はスペイン留学中と聞いていたので、せっかくイギリスに来たのだから是非訪ねたいと思ったのがきっかけだった。最後に近所で会ってから10年越しとなる次の再会がマドリッドというのは粋なもの。ちょうどフライトも格安航空会社のRyan Airならロンドン⇔マドリッドがなんと往復1万円。行くしかない!モチベーション的無敵艦隊で日の丸を掲げてスペインに突入し、バラハス空港で見事再会を果たした。


Kengoが市内を案内してくれたお蔭で、僅か2日間ながらも非常に充実したマドリッドの滞在。特に印象的だったのは、“飲んで食べてひたすら話す”というスペイン式の緩い時間の流れ方。街で人の動きを見ていると、バルを何軒もハシゴした上で最後には広場で立ち飲みが始まる。とにかく、おしゃべり大好き。週末に朝5時近くながらも広場で大量の人々が立ち飲み話をしていた光景は圧巻であった。実際にみんなが広場に集まって何を話をしているのかは分からないが、もし毎日世界中でこんなふうに“様々なビジネスアイデアについて”議論されたら、世界の変革は加速されるに違いない!無敵だ!

2010-07-22

Schumacher College in UK

今月のハイライトは、以前から予定していた2週間のイギリス滞在。“人と自然の潜在性を引き出す”社会モデル創造を目指す構想の中で、「人」の部分については10年近くの試行で現場感に基づいたプランができているだが、「自然」の部分についてはプランのイメージはあっても現場感をもっと深める必要があると思っていた。そんな折、イギリスで“自然と調和した社会モデルづくり”を町ぐるみで取り組んでいる事例があると耳にして、是非この目で確かめてみたいと考えた。それが、サウスデボン州のトットネス(Totnes)。環境分野では言わずと知れた「トランジション運動の発祥の地」である。

トランジション運動とは、「ピークオイルと気候変動という危機を受け、市民の創意と工夫および地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会へ移行していくための草の根運動」。自分なりに平たく言い換えると、「今の大量生産・大量消費の社会って、やっぱりマズいよね。みんなでアイデアを出し合って、必要な分だけ必要なものを生産して消費するようにしてかない?」ということである。そう考えれば、できるだけ自然の恵みを活かしつつ、食糧・エネルギー分野を中心にライフスタイルを変えていこうというのが活動の骨子になると容易に理解できる。


このムーブメントは、イギリス人のロブ・ホプキンスが、2005年に小さな町トットネスで呼びかけを行って活動を始めたのが発端である。活動は多岐にわたるので一言では説明できないが、自分の初期的な分析からざっくりまとめると、地産地消の農的活動をベースとして展開されている。その際、植物本来の力を引き出すパーマカルチャーという農的理論が広く使われる。したがって、「地域の人がパーマカルチャーで食糧を作る→地域で売る→地域の人が買う→地域の人が家で食べる/地域のレストランで料理して出す」というフローを頭に入れると理解しやすい。

トットネスでの活動開始から僅か3年足らずの間に、イギリス全土は勿論のこと、欧州各国・北南米・オセアニアそして日本と世界中に広がっているトランジション運動。この原点を見たいと思ったのが今回の出張の経緯だが、親友のチャッドの薦めで、トットネス近郊のダーティントン(Dartington)にあるシューマッハー・カレッジ(Schumacher College)に滞在することにした。このカレッジは持続可能社会の創造を掲げて1991年に設立された国際的な教育機関で、1~3週間程度のショートコースを年に10~20回開講している。トットネスの動きを概観するのに最適なコースを見つけ、参加することにした。


自分が参加したのは新設コースの「Gaia's Garden」。フィールドワーク+ディスカッション形式で、トットネスのトランジション運動を現場訪問ベースで概観しながら、実際に「食糧を作る→料理する→食べる→片付ける」のサイクルも体験してしまうというインテンシブなプログラムだった。少数精鋭のコース規模で、参加者は、イギリス人/オランダ人/インド人そして日本人が自分一人。農的分野に造詣が深い方々ばかりのグループにジョインすることになったが、ワークを進めるプロセスで自然に溶け込んでいった。

正直なところ、チャッドからの薦めに直感して勢いとノリで来たため、カレッジの詳細は現地に来てから理解したのだが、実におもしろい。自分が茅ヶ崎で過ごした松下政経塾の寮生活時代を思い出させるようなスタイルで、生徒・講師・スタッフ全員が敷地内の宿舎に寝泊りし、朝は6時から瞑想部屋で座禅を組み、掃除・洗濯・料理も輪番制で担当する。朝礼まであるのには驚いた。「机上で得た知識や理論を超えて、共同生活をしながら実際の行動や経験から学ぶことを重要視している」というカレッジの理念が見事に具現化されていて、まさにサステイナビリティにフォーカスした松下政経塾と言っても過言ではない。


毎日が濃密な学びに満ちていて、トランジション活動のワーキング・グループのリーダーを招聘しての講義・ディスカッション、農園訪問、堆肥づくり、コンテナガーデンづくり、マッシュルームづくりなど、具体的な体験を通じて「自然と調和しながら生活するというのは一体どういうことなのか?」について多角的に感じることができた。普段、実家で親がやっている畑仕事を、まさか自分がイギリスで多国籍メンバーと一緒にやることになるとは思ってもみなかったが…。ともかくも、これまで机上でイメージしていたものを実際に体感して、自分なりに“自然を活かす社会モデルづくり”の姿の輪郭が浮かび上がってきた。

そして、体感的に学びを進める中で気づいたことがある。トットネスにいると、『トランジション』『パーマカルチャー』『サステイナビリティ』といった単語が頻繁に飛び交っているのだが、「待てよ…地域の中で必要な分だけ必要なものを生産して消費する…自然を敬って共生する…これって、我が国・日本がかつて生活の中に普通に取り入れていたことじゃないか!」と思い始めた。実際、トランジション運動を知れば知るほど、自分から見れば非常に日本の古き良き村社会的。もしくは、それをアップグレードした姿のように感じた。なるほど灯台下暗し。ある意味で逆輸入。これが一番の学びとなった。

2010-07-02

獨協大学講義『NPO論』


NPO法人キーパーソン21の経営戦略担当理事として、獨協大学の全学総合講座『NPO論』の講義を担当させて頂いた。今日のテーマは、「キャリア教育事業の実践を通じたNPO活動の実態』。早いもので、NPO論の講義を担当させて頂くようになって3年目となるが、毎学期、このような形で学生のみなさんにNPOの現場の話を共有させて頂いている。1年生を中心に300名超の受講者のみなさんを対象として大教室で90分の講義をもつわけだが、僕がいつも挑戦しているのがインタラクティブなワークショップ・タイムの導入。というのも、一方的に話を聞いていても面白くないので、できるだけ体感的に学びが残るようにしたいと思っているのである。そこで、キャリア教育の現場をイメージしてもらうため、普段は中学校の教室で30人程度の生徒を対象に実施しているキャリア教育ワークショップを300名超の学生のみなさんの前で実演した。

今回、僕がデモ的に実演したワークショップは、『すきなものビンゴ&お仕事マップ』。ゲームを通じて、自分のすきなものを洗い出し、その中の一つをキーワードにして、それに関連する職業や仕事などを連想していくものである。例えば、自分のすきなものとして「サッカー」というキーワードが出た場合、サッカーに関連する職業や仕事をどんどん紙に書き出していく。中学生に「サッカーに関連する職業や仕事は何ですか?」と尋ねると、「選手」「監督」「コーチ」以上というのが通例である。しかし、適切なファシリテーションをしていくと、「スポーツカメラマン」「ユニフォームを作る人」「オーナー」「本を書く人」など色々な連想が出てくる。このプロセスを大学生のみなさんにも体感して頂くのである。すると、だんだんキャリア教育というNPO活動が何たるかがイメージできてくる。こうした現場感の想起こそ、NPOとは何なのかを考える導入として大切だと思うのである。

すると、今度はそもそもNPOって何だ?ということを知りたくなる。ここで、現場感覚をもって、きちんと論理的に分かりやすく説明を加えることが非常に大切だと思う。僕自身、かつて学生のときにNPOというものには興味を覚えるけれどもいまいち良く分からず、大学の講義で教授の話を聞いてはみるものの、どうも煙を巻かれた感を拭いきれない状況であった。結局、研究者は薀蓄を解説しているだけで、端的に本質を語れていないのだと思う。だからこそ、僕は、実践者としての経験を踏まえながら、自分が当時知りたかったことを少しでも学生のみなさんにお伝えしたいのである。営利-非営利という分類の不自然さ、NPO=ボランティア団体と曲解されている所以など、素朴な疑問に対する明快な答えをきちんと出すべきだと思う。とは言えども、僕自身も試行錯誤しながらの講義展開ゆえ、引き続き、精進したいと思う次第である。

2010-06-25

構想シナリオのスケルトン完成


先月に作成した構想シナリオのラフ案に基づいて、スケルトン(骨組み)が完成してきた。思考を整理して紙に落とし込むのにはどうしても時間がかかるが、やはりプロセスそのものはエキサイティングである。とは言えども、骨に肉が付いている部分とそうでない部分があるわけで、この構想シナリオのスケルトンに生命を吹き込んでいく段階に入る。ちょうどそんな折、その肉付けの参考になる可能性が高い事例調査として来月上旬からイギリスに行くことが決定となった。まさにパーフェクトタイミング。新年度の幕開けから構想具現化に着手し、4月=シナリオの検討スタート、5月=シナリオのラフ案執筆、6月=シナリオのスケルトン作成完了ときたところで出国へ。果たして何が起こるのだろうか。

2010-06-10

右脳と左脳のツインドライブ

人間の頭には「右脳と左脳のツインドライブ」が搭載されている。構想を練り上げてプロジェクトに落とし込むときには左脳エンジンで論理構造を整理していくことが有効なのだが、それだけでは面白いアイデアは生まれない。そんなときこそ、上からズドン!と来るような閃きをもたらす右脳エンジンが必要だと思う。こうして右脳と左脳のツインドライブシステムが見事に発動するとき、そこに傑作が誕生する。そんなわけで、あくまで一つの例だが、僕のお気に入りになっている傑作動画を紹介したい。

まずはスタジオジブリの名作『もののけ姫』と『天空の城ラピュタ』をモチーフとした秀逸な作品。前者は、アシタカ×モロの会話を阿部元首相×小沢元代表の答弁へと見事に昇華させ、後者は、ムスカ大佐の珠玉の名言をサザエさんの実父・磯野波平に適用させた緻密な設計を実現している。まさに発想力とセンスに高度な編集技術が加わって仕上がった傑作といっても過言ではない。



続いて、こちらは言わずも知れた名作ikzoシリーズ。吉幾三の『俺ら東京さ行くだ』が時代を超えて大フィーバー。何回見ても色褪せない作品力は賞賛に値すると思う。シリーズの中でも僕のお気に入りは、マイケル・ジャクソン×吉幾三、ゴースト・バスターズ×吉幾三である。初めて見る人にとっては衝撃かもしれない。



最後に、スターウォーズとガンダムより。前者は、ダース・ベイダーが最期を迎えるときに息子のルークが父親のマスクを外すシーン。まさか人口呼吸器がハーモニカだったとは!着眼点の鋭さと見事な映像・音声編集技術に脱帽の作品。後者は、アムロ・レイ×ジャイアンのコラボレーション。つい繰り返し再生してしまう魅力がある。



まだまだ紹介しきれないお気に入り名作が多数あるのだが、今日はここまで。この世の中にはエクストリームにおもしろい人がたくさんいるのである!僕も右脳と左脳のツインドライブを発動させて構想シナリオのスケルトン作成に邁進!

2010-05-31

X2 TOKYO PRE OPEN LAB.


バイクフォーラム青山で開催されたX2 TOKYO PRE OPEN LAB.(エックスツー・トーキョー・プレオープン・ラボ)のMCを務めさせて頂いた。このX2 TOKYOは、“自転車が東京を2倍おもしろくする”というコンセプトで始まったプロジェクトで、東京を世界に誇れるスタイリッシュな自転車都市にするための様々な取組を推進していくものである。今年度は「Cycle/Connect/City」をスローガンとして4組のクリエーターをフィーチャーしつつ、自転車と東京をつなぐワークショップを順次開催していくとの発表である。ブリヂストンサイクルのスポンサーのもと、アマナインタラクティブによるスタイリッシュなクリエイティブ・ディレクションで進められている。

登場するクリエーターは、土佐信道社長プロデュースによるアートユニットの明和電機takram design engeneering の畑中元秀さん、ダンサー・演出家・振付家として活躍する珍しいキノコ舞踊団の伊藤千枝さん、松原慈さんと有山宙さんによる建築家ユニットのassistant。そして、X2 TOKYOクリエイティブディレクターの林貴則さんを加えてトークセッションを行った。一際目立っていたのはオタマトーンを自転車にセットして登場された明和電機の土佐社長だったような気もするが、“自転車と東京をつなぐ”というキーワードからクリエーターのみなさんが一体どのようなインスピレーションを打ち出すかというのは非常に興味深い。

僕がX2 TOKYOというプロジェクトに面白味を覚えたのは、ワークショップ形式を採用するという啓発手法とクリエーターをフィーチャーするというスタッフィングである。ワークショップは大規模な展開は難しいものの、着実に人に対して体感的な気づきをもたらす。そして、オモシロイ!という感覚を訴求するのは、やはり右脳的センス。その意味で、クリエーターによるインスピレーショナルな提案はとてもマッチしている。普段、中央省庁の普及啓発プロジェクトを見ていると、多大な予算を使って実に味気ない結末を迎えているものに高い確率で遭遇する。関連案件のプロデュースに携わる際には、今回のような切り口を是非紹介したい。

2010-05-21

SONY dot park トークセッション


六本木ヒルズアリーナで開催されたSONYの『dot park(ドット・パーク)』スペシャルプログラム「PS3の技術と未来を語るトークセッション」のMCを務めさせて頂いた。ソニー・コンピュータエンタテイメント SVP ソフトウェア開発プラットフォーム開発部部長の豊禎治さんと家電芸人として活躍中のTKO木本武宏さんを迎え、PS3と3D立体視ゲームの秘密に迫るトークセッションである。最初にTKO木本さんをステージにお迎えしてお話をした後、会場のみなさん全員に3Dグラスを配って、アリーナに設置された大画面で3Dゲーム立体映像を体感した。デモ映像のレーシングは凄い迫力。実際、会場のみなさんからも「おぉぉぉぉ」という喚声が出ていた。そこで、Play Stationの生みの親とも言える豊さんの登場。PS3に3D立体視が加わって未来のゲームはどう変わるかについて熱く語って頂いた。


僕もゲームの世界における3Dというものを今回初めて体験したのだが、実際に体験してみないとその凄さが分からないというのは本当であった。なるほど、確かに凄い。体験して僕がすぐに思いついたのは、「この技術を“ゲーム感覚での教育コンテンツ”として活用したらきっと面白いに違いない!」ということだった。教育コンテンツといっても幅広いが、3Dの特性にマッチしそうだと思ったのは、例えば…研修医のトレーニングゲームとして患者を3Dバーチャルで手術しながら成長していくRPGとか、料理のトレーニングゲームとして一人暮らしを始める料理素人がバーチャルで料理を学びながら成長していくRPGとか。そこで、早速、楽屋にいる時に豊さんに伺ってみたところ、確かにその方向性も大いにあり得るとのこと。教育コンテンツのクリエーターを手がける自分としても、是非この切り口を検討してみたいと思ったのであった。

2010-05-19

Act On TV: Volkswagen Rシリーズ

Act On TVのアクトオン新車情報「Volkswagen Rシリーズ」のTV番組ナレーションの収録を敢行した。実は、僕はもともとVolkswagenにとても興味をもっていたこともあって、今回、Rシリーズの番組ナレーションのお誘いを頂いて、是非やりたい!と即答させて頂いたのである。しかも、Golf RSirocco Rのインプレッションを自ら体感したいと思い、番組の収録前にVolkswagenのショールームに個人的に足を運んで試乗に成功。やっぱり実際に運転してしまうと完全にハマってしまう。


「スマートに駆け抜ける…Volkswagenが現代に解き放つ2台のR。Golf RとSirocco R」。このRというのはレーシングを意味していて、まさにスマートに駆け抜けるという表現がぴったりの車である。番組ディレクターさんのコピーライティングのセンスが素晴らしく、番組ナレーションする側にとっても、駆け抜ける爽快感ある収録であった。人生にもRシリーズを導入して、スマートに駆け抜ける!あなたのRシリーズ、ギア入ってますか?

2010-05-10

構想シナリオのラフ案執筆中


先月から詳細検討に入った構想シナリオ。これまで12年間に作成した40冊のアイデアノートを広げ直し、ページの随所に綴られたアイデアのパーツを再構築しながら最新シナリオを執筆中である。なんとか5月中にはラフ案を完成したいと日々カフェで奮闘中!

2010-04-25

突撃☆石垣島トライアスロン


コンサルティングファームで激務をこなす戦略コンサルタントには何故か本格的なアスリートが多いということをご存知だろうか。僕たちのファームBooz&Companyのメンバーの中で毎年恒例となりつつある石垣島トライアスロン。今年は3人1組で5チームがスイム・バイク・ランのリレーに出場することになった。何事も極限まで追い込むコンサルタントは徹底的に鍛え込んで本番に臨んでくるのが凄まじい。コンサルタントのこういうエクストリームなところが、僕はとてもすきなのである。それはそうと、昨年に引き続き、僕の担当はラン。前回は調子に乗って走りながら地元の小中学生サポーターにハイタッチしまくっていたら大腿をひねって負傷したこともあって、事前に今年のリベンジを決意していた。

そこで密かに準備を始めようとしていたのだが、先月、トライアスロンの前日という日程で山梨にて友人の結婚式へのご招待を頂いた。お祝いの席と戦いの席。なんとか両方に出られないかと思案するなか、当日朝の6:25羽田発→9:40石垣着のJTA071便を発見。リレーのスタートが8:30前後だから、バイク→ランへのバトンタッチは10:00と想定。9:40に空港着でタクシー駆けつけなら間に合うではないか!前日夜の披露宴お開き後、深夜にレンタカーで山梨から羽田空港に戻り、空港で仮眠して早朝便に乗るというゴールデンプランを実行することにした。こうして激しくリレーポイントに到達、エクストリームなリレーが見事に実現したのである。オリオンビールで乾杯する究極のルネッサンス!どんな極限状況においても最後までやり抜くプロフェッショナリズムは、いろんなところに活きるものである。

追記:
トライアスロン当日の早朝、羽田空港で飛行機に乗り込んでシートベルトを装着、一眠りしようかとシートにもたれかかって顔を上げたら「あっ!」。同じDJ事務所で一緒のサッシャさん。二人して驚いて話していたら、サッシャさんは僕がこれから向かう石垣島トライアスロンにて午後に行われるプロ競技の実況DJ担当だと。このシチュエーションには相当ウケた。何という偶然。石垣空港に到着して再度ロビーで会った後、僕はそのままタクシーに乗り込んでリレー会場へ。無事にランを達成して昼の打ち上げを終えた後、午後はサッシャさんの実況でプロ競技を楽しんだのであった。

2010-04-21

JFN: 清水康之さんとの対談

2月に引き続き、全国28のFMラジオ局で放送するJFN『ON THE WAY ジャーナル』の対談パーソナリティを務めさせて頂いた。今回のゲストは、NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンク代表の清水康之さん。清水さんは、NHKのディレクターとして活躍された後、ライフリンクを設立して自殺対策基本法制定に奔走、現在は内閣府の参与として自殺対策緊急戦略チームにも加わっている。今回は、そんな清水さんを半蔵門にお迎えして番組収録を行い、「自殺の実態と社会の変化、自殺対策への具体的な取組の理想と現実、自殺のない社会への提言」についてお話を伺わせて頂いた。

実は、清水さんとの対談は僕にとってタイムリーだった。というのは、去年、友人の紹介でグリーフサポートの活動を進めているLIVE ONの尾角光美さんに会い、以来、僕自身が初めて自死遺児やグリーフについて考える機会をもつようになっていた渦中だったのである。大切な人を亡くされた方々へのサポートが希薄になっている日本。そして、年間3万人という自殺者数を記録し続けている日本。清水さんにお話を伺いつつ、日本社会の構造的な欠陥を意識せずにはいられなかった。やはり人の生活様式や地域コミュニティのあり方に起因する根深い社会構造の歪というものが日本社会に存在し続けているのではないか…。

これは、僕が過去10年ほど現場で研究してきた教育分野についても同じである。仮に、コミュニティにおける教育主体を「学校、家庭、地域」と便宜的に大別すると、かつて家庭や地域が担ってきた教育機能の大部分を学校に委託するようになった結果、現在、学校がキャパオーバーで機能不全に陥るのは当然。重要なのはその主因で、僕は、そこに高度経済成長期の生活様式のシフトがあると思う。端的には、右肩上がりの成長を前提とした生活様式がもたらしたのは「都市化・核家族化・企業戦士化」。教育分野で言えば、この構造のため、家で親が子どもと接する時間が減り、地域の人と近所の子どもの接点が減った。

実は、清水さんが取り組まれている自殺対策の分野でも、問題解決の主因を辿っていくと同じ根っこに行き当たるのではないかと感じた。高度経済成長時代に形成した生活様式の存続。その前提条件が機能している間は良かったのだが、少なくとも今は違う。しかしながら、依然としてこの構造だけ残っているために、社会の様々な分野で機能不全が出るわけである。福祉、教育、環境…殆どの分野で表面化している問題の主因は、実は同じなのではないか。となると、これを打開するには人の生活様式レベルでのシフトが必要である。したがって、地域コミュニティのRe-モデリングが必要となる。自身の活動もその一助になればと願う。

2010-04-01

構想シナリオ詳細検討スタート


暦は4月、新年度!やはり突撃してみたい意志は変わらず、いよいよ自身の構想についてシナリオの詳細検討に入ることにした。この年度の切り替わりに合わせて、僕が過去3年半にわたってプロジェクトに多数参画させて頂いた戦略コンサルティングファームBooz Allen Hamilton(現:Booz&Company)からも卒業させて頂くことで了承を頂き、この4月中には自身の新体制を確立する見込みである。ここからは、僕の頭の中にある構想のシナリオを具体的にビジュアル化して、プロジェクトに落とし込んでいく作業となる。過去12年かけて40冊にまとめ上げたアイデアノートを全て取り出して、構想の最新シナリオ作成へ。「システム、オールグリーン。モビルスーツ、発進します!」

2010-03-21

Dwight Family Kick-off Party


今日はスタディープログラムのアルムナイ会のキックオフパーティーを開催した!その名は、「Dwight Family ~Alumni Association of SEA/Burma Programs~」。スタンフォード大学内非営利教育機関Volunteer in Asia (VIA) でスタートアップして、現在はLearning Across Borders (LAB) で企画・運営されているスタディープログラムであるSoutheast Asia ProgramBurma Programの歴代参加者を束ねるアルムナイ会である。みんなでネーミングを検討した結果、プログラムを自ら引率するドワイト・クラークさんの名前にちなんで「Dwight Family」にしようということになった。実は、プログラムは1991年から毎年実施されていて、2010年はプログラム開始20周年となるメモリアルイヤーなのである。そこで、有志のメンバーでこのキックオフパーティーを企画して、遂に実現を迎えた。

今回、100名を越す歴代参加者が表参道の会場に集まってくれた。当初、どうしても90年代の参加者のみなさんの連絡先が不明になってしまっている状況だったのだが、半年くらいかけて地道に人探しを続け、全体の50%近くの把握率まで漕ぎ着けた。歴代参加者の総数がざっくり500名くらいなので、その半数の250人に告知できていたと想定するならば、100名超の方々が参加してくれたことは実に高い出席率で本当に嬉しい限りである。パーティーではドワイトさんからのメッセージはもちろん、直近のプログラムのレポーティングや無作為でグループに分けてのトークセッションなどが行われた。みなさんの感想を聞いていると、プログラム参加がその後のキャリアに大きなインパクトを与えているとの声も多く、改めてスタディープログラムの魅力を感じてしまう。


今回、まずはキックオフということでアルムナイ会のプラットフォームを整えたばかりの状況ではあるが、僕自身が一番関心をもっているのは“アイデアの融合”。というのも、このスタディープログラムの理念に惹かれて参加した過去20年におよぶアルムナイのみなさんがいて、しかも本当に様々な分野でアクティブに活躍されている!それぞれが今取り組んでいること&これからやろうとしていることがアルムナイの間でクロスボーダーに共有されたら、新たなインスピレーションが生まれないはずがない!そんなことを考えるだけでワクワクする。それを実現する上で大切なのは、“自然に”そのような空気が生まれる場にしていくこと。あまり肩肘張ることなく、適度な緩さで楽しんでいけたらいいなと思っている。素敵な人たちは、実は自分の身近にいるものである。

2010-02-25

Southeast Asia Program 2010


今年もまたLearning Across Borders主催のSoutheast Asia Program (SEA2010) が開催された。約3週間をかけてタイ・マレーシア・シンガポールの3ヶ国を縦断しながら、実体験を通じて現地で一体何が起こっているのかを学ぶスタディープログラムである。日本を中心としたアジア各国の学生から構成される20名定員のグループで現地を巡り、様々な人々との出会いを通じて政治・経済・文化を多面的に学んでいく。スラムなど社会問題の現場に足を踏み入れたり、起業家とディスカッションしたり、ファームステイしたりなど、濃密な時間の連続といってよいプログラム構成となっている。もともとドワイト・クラークさんによってスタンフォード大学内に設立された非営利教育機関Volunteer in Asia (VIA) をベースに1991年から運営開始されたプログラムで、2004年からはスピンアウトして新設された非営利教育機関Learning Across Bordersにて継続的に運営されている。

僕は大学4年生のとき、偶然、大学の講義に告知に現れたドワイトさんからプログラムの案内を聞いて直感するものがあり、2001年に参加した。以来、実に10年にわたって一緒に活動させて頂いており、今回の現場引率サポートは僕にとっては10周年になる。それだけ本当に魅力的な場なのである。最初は参加者、次はSA(学生アシスタント)、その次はマネージャー、現在はアソシエイト・ディレクターという形で、プログラムの事前事後サポートやファンドレイジング基盤構築などに参画させて頂いている。ドワイトさんが自ら引率するハンドメイドのスタディープログラムで、決して大規模展開するようなものではない。言うなれば、量と質でいうところの「質(クオリティ)」に断然こだわる。それでいて、誰にでもオープン。高いモチベーションと最低限度の英語力さえあれば、全ての学生に門戸が開かれている。


気がつけば10年にわたって活動に参画しているわけだが、僕自身のモチベーションは、何よりもこの活動が本当に楽しいということに尽きる。グループのみんなと一緒に旅しながらディスカッションして、新たなインスピレーションを得て、またそこからアクションに繋がっていく。これほどエキサイティングなことはない。さらに言えば、自分が広く社会に創出したいと思っている「ワクワク感を起点として人の特性を引き出す教育モデル」の原型を直感的に見出しているのだとも思う。ただ、教育というのは、拠所とする教育観によって、教育手法も教育コンテンツも変わる。そして、教育観は価値観に基づくものであり、人の価値観はそもそも多様であることから、教育が多様になるのは至極当然である。したがって、教育に正解はないと思う。それを踏まえた上で、もし、僕が志向している教育観に共感して下さる方がいるのであれば、構想の具体化の中で喜んでそれを推進していきたいと思う次第である。

2010-02-03

JFN: 土井香苗さんとの対談

全国28のFMラジオ局で放送するJFN『ON THE WAY ジャーナル』のパーソナリティを務めさせて頂いた。今回のゲストは、国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」東京オフィス代表の土井香苗さん。土井さんは、「東京大学在籍時に当時史上最年少で司法試験に合格→5年間の弁護士勤務→ニューヨーク大学で修士号を取得→世界最大規模の国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチのニューヨーク本部に勤務→2009年に東京オフィスを開設して代表に就任」とのキャリアを歩まれてきた方である。そんな土井さんに、人権保護から見える世界の今、時代の見方・歩き方についてお話を伺わせて頂いたのが今回の対談となる。

そのキャリアヒストリーを文字面で見るとバリバリの女性社会起業家のように想像してしまいがちであるが、とてもナチュラルでフランクにお話をして下さる姿が印象的であった。NGO/NPOといったソーシャルセクターにおいて活動を続けていくためには、やはり何よりも本人の強い信念が問われる。その分、ややもすると唯我独尊タイプに陥ってしまう方々も過去に多く見てきたが、土井さんはそのバランス感覚がとても良い方という印象を受けた。強い信念とともに、活動を推進していく上でのフレキシビリティを持ち合わせること。それは、よりインパクトのある社会活動を実現する上で必要不可欠なKSF(成功の要諦)だと思う。

2010-01-26

Type: 人を動かす変革のツインドライブ


プロフェッショナル・マガジン『Type』のリニューアル創刊第一号(2010年春号)に記事の掲載を頂いた。キャリアヒストリーにフォーカスしながら読み解くコンサルタントのブレイクスルー体験談で、戦略コンサルティングファームBooz&Companyで活躍するコンサルタントとして誌面に登場している。記事の見出しは「社会貢献活動を通じて実証した人を動かす変革のツインドライブ」。昨年度、東京オフィスで初の試みとなるプロボノプロジェクト「山村地域再生プロジェクト」のリーダーを務めさせて頂いたときの経験をフィーチャーしつつ、そこに至るまでに通過してきた僕のブレイクスルー体験について取材を頂いた。Typeのみなさんが非常に丁寧に取材して下さり、学びのプロセスを的確にまとめて下さった記事になっている。

僕がプロジェクトを遂行する上での成功の要諦として記事に紹介されているツインドライブとは、2つのエンジン―すなわち、思考力と実行力。この両輪がパワフルに回ってこそ、真に物事は動いていくと思う。もともとNGOやNPOの現場最前線で事業のスタートアップを手がけて行動力を鍛えていた自分にとって、自身の最終鍛錬環境に戦略コンサルティングファームを選択したのは思考力のプロフェッショナリズムを高め上げるためであった。したがって、最初は徹底的に論理的思考能力を駆使することにフォーカスして大いに学びになっていたのだが、オンサイトのプロジェクトの中で、真に変革が起こっていくためには現場の人々を巻き込んでいく実行力がないと意味がないと原点回帰したというのが体験談の内容である。

戦略コンサルタントと言うと、ドライなまでにロジカルで物事をバッサリと切っていくという印象もあるかと思う。これはこれで経営には非常に重要なスキルで、僕は常にその刀を研ぎ澄ませ続けたい思っている。一方、それだけでは物事は動かないということをプロフェッショナルの現場で経験したのは、僕にとって非常に大きな意味をもつ検証であった。自身がずっと鍛えてきた実行力がそのまま現場で活きることを体感し、思考力×実行力に自ら確かな手応えを得たのである。綺麗な戦略だけあっても実行されなければ意味がない。気合だけ入っていても戦略がなければ闇雲な体当たり。つまり、“人を動かす戦略づくり”と“戦略を動かす人づくり”の双方が必要なのである。それゆえ、常に思考力と実行力をフル回転させて、一緒に戦略づくりのプロセスを共有したり、戦略を実行しながらチアアップしたりという活動が重要だと思う。

戦略コンサルタントは、ややもすると思考力の発動に偏ってしまいがちな面も確かにある。しかしながら、当たり前のことだが、自分がクライアントの立場になったことを考えたら、あるべき姿が浮かび上がってくるように思う。緻密なロジックで理路整然とドライに問題点を指摘された上で綺麗な戦略を渡されても、正直なところ、それを実行したいとは思いにくい。さらに、実行支援という名のもとに、感情を逆撫でするようなコミュニケーションをされたら、現場の全勢力をもって抵抗に回る行動をとりたくもなる。そのような側面も考慮してプロジェクトを進められたら、お互いにとって意義のある関係性を築けるように思う。勿論、いつも理想的な形になるわけではないのだが、理想的な形を心にもって活動することはできる。つい忘れがちなことなので、折に触れて立ち返りたいと思う次第である。

2010-01-01

構想の実現過程 OPEN!


とうとう2010年が幕を開けた。自分にとって2010年は、ずっとターゲットにしてきた年次で、ある構想の着手開始を意味している。それは、人と自然の潜在性を引き出す社会モデル創造を目指す「風の谷構想」。実体験に基づいて10歳の頃に着想した、遊び心オリエンテッドの構想である。お察しの通り、この構想名は『風の谷のナウシカ』にちなんでいる。たまたま小中学校でクラスの幹事役を何度もさせてもらった経験から“人の持ち味を活かす”ことに関心をもち、地域の自然資源を活かさない街づくりに強い疑問を覚えた経験から“自然の持ち味を活かす”ことに関心をもっていた自分にインスピレーションを与えたのがナウシカだった。映画に描かれていた「風の谷」に人も自然も等しく愛する姿を見出し、自分がやりたいことは“人と自然の潜在性を引き出す”社会を創ることだと意識したのである。さらには、風の谷と自身の故郷との間に自然環境等の共通点を見出したことから、人と自然の潜在性を引き出す社会モデル創出を目指す構想を「風の谷構想」と命名した。

そんなわけで、この構想を心の中に描きながら中高生時代を過ごしつつ、様々な構想検討の試行錯誤プロセスを経て、その具現化に足る資質を十分に養う必要があると考えた。大学に入学してから約12年間=1周期を自身のトレーニングプログラムと位置づけて活動することを思いついたのである。前半6年を基礎編、後半6年を応用編と設定して、経営×人材育成×メディアのスキルを習得・発動することがトレーニングの目的であった。あらゆる分野のプロジェクトをマネジメントするための経営スキル、人の意識に働きかけを行う人材育成スキル、プロジェクトを広く社会に伝達するためのメディアスキル。前半6年で基本的なスキルを何とか習得して、後半6年では習得スキルを応用しながら構想のプロトタイプを試行してきた経緯となる。そして、このトレーニングが2009年度をもって当初スケジュール上は完了することになり、いよいよ2010年度からは構想具現化に着手したいと思っていたのであった。

この風の谷構想は、地域の変革⇒国家の変革⇒世界の変革からなる三部作。人の潜在性を引き出す教育分野と自然の潜在性を引き出す環境分野からのアプローチを主軸としつつ、社会のあらゆる分野をホリスティックに再構築する多面的な展開を想定している。EPISODE-1となる地域の変革は、地域コミュニティにおいて自身の考える社会モデルを創出していくフェーズとなるのだが、これを2010年度つまり春からスタートさせていきたいと思ってきた。ある意味、正解のない取組で、全くもって僕の遊び心から発動していくタイプの動きになるものと認識している。ただ、この活動を通じて誰か喜んで下さる方がいたり、一緒に共感して遊んで下さる方がいたりするならば、是非、一緒に楽しみながらやっていきたい。そんな思いから、微力ながらも自身の取組を少しずつオープンにしていこうと考えた。構想を具現化していくプロセスという観点から『構想の実現過程』と題して、印象に残った日々のワンシーンを切り取って綴っていく。不定期更新の執筆ながらも、この遊び心のコラージュにアクセス頂いたご縁に感謝!