2012-02-25

玄関先の小さな道のカフェ@陸前高田


大雪に見舞われる中、復興支援プロジェクト「道のカフェ」の有志メンバー9人で陸前高田へ。桜ライン311の植樹ボランティア参加+ミニカフェ開催の予定だったものの、記録的な大雪で植樹が見送りとなったことから、急遽、陸前高田市の米崎小学校仮設住宅でコーヒーのデリバリーを企画。米崎小は昨年12月の「道のカフェ」の開催会場で、地域のみなさんと2ヶ月ぶりの再会を果たした。前回は仮設住宅の敷地内にオープンスペースのカフェ空間を作ったが、雪の降りしきる今回は、集会所でコーヒーをつくって仮設住宅に直接お届けするデリバリー形式。言うなれば、"Michinocafe Extended"。フレキシブルにスタイルを変えられるのが、コミュニティカフェの醍醐味でもある。


仮設住宅の集会所では、スターバックスの店長のみなさんの素晴らしいオペレーションで、次々と極上のVIAラテが作られていく。大雪の中でも温かいままラテをお届けできるように、すぐにデリバリーボックスに入れて仮設住宅へ。まずは扉をノックして「ごめんください〜」。子どもが勢いよく出てくるお家もあれば、おばあちゃんがコタツからゆっくり出てくるお家もある。戸別訪問しながら温かいラテをお届けすると、玄関先でコミュニケーションが生まれていく。「今日の雪はすごいですねー」「さっき雪かきしたばっかりなんにもう積もっちゃってるわ」…仮設住宅の玄関先が、小さなオープンスペースのカフェになった。


あっという間に米崎小学校仮設住宅の全戸を廻り、雪の中のコーヒーデリバリー企画を実現。冷え込みの厳しい折、仮設住宅にお住まいのみなさんにとって、ほっと一息の時間となったならば嬉しい。そして、実際に戸別訪問するプロセスで、短い時間ながらも各家庭の様子が伝わってくることに気がついた。地域コミュニティにおいて何が起こっているのか、実は、非常に多くの情報をキャッチしているように思う。何事も現場に原点がある。自分の目で見て、耳で聞いて、何が起こっているのかを理解する。玄関先の小さな「道のカフェ」は、地域コミュニティ活動の原点を思い起こさせてくれた。

2012-02-22

JFN: 秋沢志篤さんとの対談


タイ帰国直後に急遽のお声かけを頂き、2/29, 3/1の2日間にわたって全国31のFMラジオ局をネットして放送される JFN "ON THE WAY ジャーナル SPECIAL EDITION" の対談パーソナリティとして番組を収録した。今回のゲストは、ヒーローズエデュテイメント株式会社 代表取締役会長、NPO法人次代の創造工房 代表の秋沢志篤さん。一言で表現するならば、秋沢さんが取り組まれているのは「次世代の育成」。各界の超一流人材であるヒーローたちを学校に招聘して授業を行うことで、子どもたちが自立的に自分の生き方を考えるような機会づくりを推進している。例えば、読売ジャイアンツの原辰徳監督を呼んで野球の話をしてもらう、ソウルオリンピック100m背泳ぎ金メダリストの鈴木大地選手を呼んで水泳の話をしてもらう。ヒーローたちが「やる気」の種をまくことで、子どもたちは大いに触発を受けていく。

偶然にも自分が先週タイで現場随行してきたスタディープログラムに通ずるものがあり、秋沢さんのお話を伺わせて頂いた今回の番組収録機会にシンクロニシティを感じた。自分は、人のポテンシャルを最大限に引き出す方法について意識的ないしは無意識的に研究してきた経緯があり、行き着いた境地はワクワク感を基点としたエキサイトメント・ドリヴン・アプローチ。要は、自分がワクワクする気もちに素直に従って行動を起こすことで、次々とポテンシャルが拓かれる。自分自身が、言わば、その実験の初号機。ただ、この日本という国にはワクワク感に蓋をするような空気感がある。そのようなときにこそ、秋沢さんの取組のように、魅力的な人々との出会いを起爆剤とするのは有効だと思う。感動を伴う経験は、体に染み付いて色褪せることがない。そのような機会に溢れた都市国家を創造していきたい。

2012-02-18

タイから世界を考える:Southeast Asia Program 2012


気温0度の日本から気温30度のタイへ。今年も非営利教育機関 Learning Across Borders のスタディープログラム Southeast Asia Program 2012 を決行。日本人を中心にアジアの学生30名弱でタイ・マレーシア・シンガポールの3ヶ国を巡りながら、17日間にわたって各国の抱える社会問題の現場を体感して理解を深めるプログラム。ディレクターのドワイト・クラークさんとともに企画・運営に携わって12年目となり、プログラム自体も毎年アップグレードを重ねてきた。自身は仕事の都合で今回は1週間弱のみのタイの現場随行となったが、意識の高い参加者のみんなとともに過ごす貴重な時間は何物にも代え難い。名残惜しい気もちは山々ながら、グループを見送って一足先に帰国の途に就いた。


プログラムのタイ篇では、バンコク市内を巡りながら社会問題への理解を深めるきっかけをアレンジしている。チュラロンコーン大学でタイ政治事情の権威 Thitinan Pongsudhirak 教授のブリーフィングを経て、Human Rights Watch バンコクオフィスの担当官と人権問題を議論、バンコク最大のスラムを歩いて現場を視察…。様々な角度からタイの社会問題を考察すると、政治問題や都市問題など構造的な要因に接続していく。参加メンバー同士でディスカッションも深めながら旅するプロセスが非常にインスパイアリングで、この短期間に思考のパラダイムシフトが起こるのはマジカルと言ってよい。物の見方で世界は変わる。そのような機会づくりを引き続き推進していきたい。